初期胚表面に存在する巨大糖鎖の機能とその分子機構の解明
【研究分野】応用分子細胞生物学
【研究キーワード】
糖鎖 / 発生・分化 / 生理活性 / タンパク質 / 再生医学 / 膜マイクロドメイン / 細胞接着 / 魚類 / 蛋白質 / 初期胚
【研究成果の概要】
初期胚表層にどうして巨大糖鎖が存在するのかという疑問の解決を目指して研究を行って、新しい知見を得た。まず、巨大糖鎖をもつ糖タンパク質 LeX-gp について、その精製に成功、その糖鎖が細胞接着性に関わる LeX構造のタンデム反復構造という新規構造をもつことを明らかにした。つぎに、受精時に卵から囲卵腔中に分泌される hyosophorin について、そのペプチド部分が細胞表面の特異的な受容体を介して細胞増殖促進活性を示すこと、糖鎖部分は受精時の卵表層反応の進行に重要であることを明らかにした。本研究成果を通じて、巨大糖鎖は細胞表面と相互作用して細胞表層の性質を変化させ、細胞の命運を決定するという仮説を提唱したい。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
佐藤 ちひろ | 名古屋大学 | 生物機能開発利用研究センター | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究連携者】 |
日比 正彦 | 名古屋大学 | 生物機能開発利用研究センター | 教授 | (Kakenデータベース) |
田中 浩士 | 東京工業大学 | 理工学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010 - 2012
【配分額】17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)