生殖細胞と多能性幹細胞の相互転換機構
【研究分野】実験病理学
【研究キーワード】
生殖細胞 / 多能性 / 幹細胞 / 分化誘導 / ES細胞 / EG細胞 / iPS細胞 / シグナル / 相互転換
【研究成果の概要】
生殖細胞は次世代を作ることができる唯一の細胞系列である。生殖細胞は、培養条件下でES細胞と同等の分化多能性幹細胞へ初期化されることから、潜在的に多能性を持つ細胞である。本研究では、試験管内でES細胞から生殖細胞を作る研究と、生殖細胞を多能性幹細胞へ初期化させる研究を行った。まず、生体内では、生殖細胞は中胚葉細胞とともに分化することに着目し、ES細胞の中胚葉分化誘導系を用いて、試験管内で胎仔期の生殖細胞に似た細胞を作ることに成功した。次に、生殖細胞の初期化機構を、シグナル伝達や小分子化合物を用いて解析し、体細胞からiPS細胞への初期化と共通の機構があることを明らかにした。
【研究代表者】