脳性麻痺に対する自己羊水細胞由来幹細胞治療の開発
【研究分野】胎児・新生児医学
【研究キーワード】
羊水 / 脳性麻痺 / 幹細胞 / 神経 / 脳傷害 / 胎児
【研究成果の概要】
低酸素虚血性脳症(HIE)は,脳性麻痺の主要因である.今回は,新生仔HIEモデルマウスを用いて,ヒト羊水幹細胞(hAFS) 投与の治療効果を検討した.ヒト羊水中CD117陽性細胞をhAFSとして分離した. 生後9日目(P9)にマウスの右総頸動脈を結紮し,8%酸素に30分間曝露させてHIEモデルを作成した.P19に治療群にはhAFSを,非治療群にはPBSを鼻腔内投与した. P30に運動機能試験を実施し, 脳を組織標本として評価した. hAFS投与は,HIEモデルマウスの脳実質を回復し運動障害を軽減した. hAFS投与は, HIE慢性期の新規治療となる可能性が示唆された.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
田中 守 | 慶應義塾大学 | 医学部 | 講師 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)