統合ゲノム解析による大腸癌におけるヒストンメチル基転移酵素の機能解析
【研究分野】ゲノム医科学
【研究キーワード】
疾患関連遺伝子 / ゲノム / 大腸がん / ヒストン / メチル基転移酵素 / 大腸癌
【研究成果の概要】
我々は、siRNAを用いた遺伝子発現解析により、SMYD3が直接制御する下流遺伝子群の同定を行った。その結果、SMYD3によって発現増加する1543遺伝子を同定し、それらが126個の転写因子で調節されている可能性を示唆していた。更にSMYD3抗体を用いたChIP on chipデータも加えた統合解析により、SMYD3が直接制御する110個の遺伝子を同定した。またインシリコ解析により、SMYD3の発現は細胞周期調節に深く関わっていることが示された。この結果は、SMYD3ががん細胞の増殖に重要な役割を演ずるとともに、その機能抑制が有望ながん治療戦略になることを示唆している。
【研究代表者】