近代における日本・朝鮮半島関係史と地域社会
【研究分野】日本史
【研究キーワード】
朝鮮 / 植民地 / 植民学 / 東学党 / 甲午農民戦争 / 強制連行 / 白衣 / 日清戦争 / 東学 / 植民論 / 北海道 / 朝鮮総督府 / 日朝貿易 / 韓国
【研究成果の概要】
(東学党鎮圧部隊に関する研究)防衛庁防衛図書館、外務省外交史料館、国立国会図書館、第22連隊(松山)関係資料調査を行い、これまで明らかにされてこなかった日本軍による朝鮮・東学農民軍鎮圧の経過を明らかにすることができた。(植民学、植民論、日本人の朝鮮観に関する研究)北海道大学所蔵の佐藤昌介関係文書、植民学関係文献を広く調査し、北大植民学が、成立当初の北海道移民論から1902年頃を機に海外(満韓)移民論に転換したこと、北海道植民は大農を成立させず地主制の生成に帰結したことなどが明らかにされた。また、明治期日本人の朝鮮観に関しては、「白衣」「亡国論」をめぐって、欧米人とも異なる、当該期日本人の朝鮮認識の特徴と、その意味が明らかにされた。(朝鮮における植民地統治・政策に関する研究)韓国中央図書館、韓国国会図書館、韓国政府記録保存所等の資料調査により、今後の本格的調査の準備作業を行った。また、北大附属図書館所蔵の「未整理パンフレット」の分類、目録作成作業を行い、朝鮮はじめ旧植民地関係機関が発行したパンフレット類を多数整理し、保存・利用の体制をつくった。(戦時労務動員に関する研究)北大附属図書館が保存する北海道炭鉱汽船株式会社本社資料(北炭本社資料)の労務関係について、その概要を整理し、東アジア学術シンポジウムにて報告し、韓国国史編纂委員会の資料調査に協力した。
【研究代表者】