ポストコロナ時代における異文化ネットワーキングに基づく協働型主体的学習モデル
【研究キーワード】
能動学習 / ポストコロナ / 異文化ネットワーキング / 主体的学習 / 協働型学習 / ネパール / 異文化交流 / 教育効果 / 学習モデル / 研修プログラム / アクティブラーニング
【研究成果の概要】
本研究では,ネパールをフィールドとして展開する「学生主体型海外連携教育プログラム」を実証的評価の場とし,ポストコロナ社会を想定した異分野・異文化協働型の主体的学習モデルを提案することを目的としている。
2021年度は,新型コロナウイルス感染症の影響を受け,日本側の研究チームや学生達の海外出張,並びにネパール学生の来日プログラムが実施できない状況に加え,日本とネパールの双方でコロナ禍の社会状況が大きく変動し,当初予定していた研究交流活動が困難となった。このような状況下,我々の研究チームでは,2021年8月にネパールと日本をオンラインでつないで,リアルタイムのオンラインシンポジウムを企画して実施し,一定の成果を得ることができた。このオンラインシンポジウムでは,お互いの国の新型コロナウイルス感染症の影響や社会動向について,双方の大学生が調査し,プレゼンテーションを行い,活発な意見交換が行われた。その成果として,日本とネパール間のリアルタイムの通信環境も問題とはならず,有効な学生交流手段となり得ることが明らかとなった。
また,2021年12月に,スリランカの女性たちが立ち上げたソーシャルビジネスを題材に,現地の様子を取材したスリランカ人ジャーナリストから報告を受け,日本の大学生ならびに社会人が参加するオンラインディスカッションを実施した。本研究におけるネパールとのオンラインでの交流・研究のヒントになるものとして位置づけ,様々な知見を得ることができた。
オンライン形式で実施したシンポジウムのノウハウや経験は,今後の日本-ネパールの両国を繋いだ教育プログラムの設計に対して様々な知見を提供してくれており,今後の研究の発展に結びける予定である。特に,両国の交流が戻った後においても,対面でのフィールドプログラムの前後において,オンライン形式での研究会や勉強会が教育効果を発揮することが期待できる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
杉原 真晃 | 聖心女子大学 | 現代教養学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
山下 遥 | 上智大学 | 理工学部 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2024-03-31
【配分額】6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)