日本における中国人就職者のキャリア移動
【研究分野】社会学
【研究キーワード】
社会学 / 社会移動 / キャリア / 中国人 / 移民
【研究成果の概要】
今日のグローバル化による日本・中国間の活発な経済、文化交流の発展に伴い、日本における中国人就職者が急増している。法務省の統計によると、留学ビザから就職ビザに変更した元留学生の三分の二を中国人元留学生が占めている。それらの中国人元留学生たちは日本企業において、中国関係のビジネスを中心に活躍している状況である。本研究の目的は、日本の企業に勤めている中国人就職者(元留学生)の就職状況とキャリア移動(転職、昇進、職種変更など)を調査・研究することであった。当初の研究実施計画では、東北大学の中国人卒業生を対象として、アンケート及びインタビュー調査をする予定であった。また、そのアンケート回答者の中から10人ないし15人を抽出し、キャリア移動の具体的なプロセスや動機がわかるように、個人訪問をしてフォローアップインタビュー調査をする予定であった。しかし、個人情報保護法の影響により、東北大学卒業生名簿が本研究に使用できなくなった。そこで、研究代表者は平成19年の夏末から秋にかけて関東地方の中国入団体を訪問してアンケート調査の可能性を探り、日本国際貿易促進会の中日関係企業データに収録された1600社の日本企業を通して、中国人就職者(元留、学生)にアンケートを配布することにし、準備を進めた。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2007 - 2008
【配分額】1,400千円 (直接経費: 1,400千円)