電界誘起による酸化物単結晶材料での新規超伝導の発現
【研究分野】応用物性・結晶工学
【研究キーワード】
超伝導 / 電界効果トランジスタ / 酸化物エレクトロニクス / イオン液体
【研究成果の概要】
酸化物半導体KTaO_3は不純物元素の固溶限が小さく、化学的なキャリアドーピングが難しい材料である。我々はKTaO_3単結晶に電気二重層トランジスタを作成し、高濃度のキャリアドーピングと超伝導の発現を試みた。イオン液体を用いたデバイス構造の開発により化学的手法の10倍を超える高濃度のキャリアを誘起した。その結果、低温まで金属伝導を示すとともに極低温45mK以下でゼロ抵抗状態となる超伝導を発現した。これは電界誘起による初めての新規超伝導の発見である。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2009 - 2011
【配分額】24,700千円 (直接経費: 19,000千円、間接経費: 5,700千円)