高強度レーザー場中の分子の時間依存配置間相互作用法の開発
【研究分野】応用光学・量子光工学
【研究キーワード】
アト秒科学 / 高強度場現象 / 量子化学
【研究成果の概要】
超短パルス高強度光源を用いて電子の運動を直接観測・操作するアト秒技術が急速に発展している。特に、多電子の効果や電子相関への関心が高まっている。
本研究では、まず、アト秒極端紫外光パルスによる励起ヘリウム原子の電離を、厳密な時間依存シュレーディンガー方程式計算によって研究した。その結果、内側から出ていく電子が残る電子に衝突するノックアップ現象を発見した。
さらに、電子系を閉殻構造を保つコア電子と外場に強く揺さぶられるアクティブ電子に分け、時間依存完全活性空間自己無撞着場法という画期的な第一原理計算手法を導出した。これにより、厳密計算より少ない計算量で、正確なシミュレーションをすることができる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
佐藤 健 | 東京大学 | 工学系研究科 | 特任助教 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2011 - 2013
【配分額】3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)