高密度レドックス流体:蓄電科学を革新する新原理の探索
【研究キーワード】
有機電極活物質 / ナノ粒子 / 電荷貯蔵 / 電子授受 / レドックスフロー電池
【研究成果の概要】
「レドックス活性なコロイド流体に蓄電容量密度の限界は存在するか」といった問いへの挑戦を通して,高密度レドックス流体を与える高分子ナノ粒子を創出した。また,ナノ粒子間の交換反応に基づく電荷輸送・貯蔵機構を解明し,高速・大容量フロー蓄電の基礎原理を明確にした。
具体的には,有機安定ラジカル種の可逆で速い一電子授受に着目し,ラジカルを電荷交換席として繰返し単位あたり高密度に置換した非晶質ポリマーによる高速電荷輸送を実現した。この高分子を活物質とした有機ラジカル電池を動作実証し,高分子が水系電解質に分散したナノ粒子の形態で高密度蓄電を担う斬新な有機フロー活物質を創製した。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2021-03-31
【配分額】6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)