無機結晶中にドープされた希土類イオンの核スピンは量子情報を実現するためにとても良い系であると言える。これらの核スピン状態をキュービットとして用いるためには、核スピン状態を個別に観測、制御しなければならない。しかしながら、固体中の単一希土類イオンの観察は数報あるものの、検出感度の問題から量子情報までの発展には至っていない。そこで、我々は検出システムの高感度をねらい非球面対物レンズを用いた顕微システムを構築した。これにより、結晶中のプラセオジウムの1イオン検出に成功した。
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-11-18 - 2014-03-31
【配分額】9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)