新規光電子・光イオン断層画像観測法を用いた分子ダイナミクス研究の展開
【研究分野】物理化学
【研究キーワード】
化学反応動力学 / フェムト秒化学 / クラスター化学 / 分子間相互作用 / 波束ダイナミクス / クーロン爆発 / イオンイメージング / 画像観測 / イメージング科学 / 波動関数 / 量子波束 / レーザー化学 / 励起状態ダイナミクス / 光電子・光イオン画像観測 / 分子ダイナミクス
【研究成果の概要】
分子の光イオン化で生じる光電子やイオンの空間分布を測定する荷電粒子イメージング法はダイナミクス研究の強力な手法の一つである。既存の観測法では、レーザーや検出器の配置が制限され、観測困難な現象の存在が指摘されてきた。本研究では、光電子や光イオンの3次元的空間分布のうち、レーザーの偏光面内のみの断層像を直接撮像する新規イメージング装置を開発、設計し、分子や分子クラスターのダイナミクス研究に最適化した。開発した装置によって、分子運動を支配する波動関数(の2乗)を直接的に可視化することが可能となり、分子ダイナミクスを量子性・波動性を含めて理解するための新ツールたりえるものになったと考えている。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)