東日本大震災による残留性環境化学物質の海洋生物汚染とその長期モニタリングの検証
【研究分野】環境動態解析
【研究キーワード】
東日本大震災 / POPs / 難燃剤 / 微量元素 / 海洋汚染 / POPs
【研究成果の概要】
本研究は、東日本大震災で海洋へ流出した残留性有機汚染物質および微量元素の曝露実態を明らかにすることを目的とし、震災前の2007年、震災後の2012年と2013年に東北沖で採取した魚類・鯨類を化学分析に供試した。その結果、PCBs、PBDEs、HBCDsについて栄養段階を考慮して震災前後の濃度変化を解析したところ、低次栄養段階の魚種の蓄積レベルは震災後に上昇していたことが明らかとなった。将来的に高次生物の汚染拡大に繋がる可能性もあるため、長期的なモニタリングが必要と考えられる。一方、PFRsは震災後に一時的な濃度上昇を示し、塗料等に使用されたものが震災によって流出したものと推察された。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
磯部 友彦 | 国立環境研究所 | 環境健康研究センター | 主任研究員 | (Kakenデータベース) |
板井 啓明 | 愛媛大学 | 沿岸環境科学研究センター | 講師 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)