都市気象・建物エネルギー連成数値モデルの熱環境・電力需給予測への実証的適用
【研究分野】土木環境システム
【研究キーワード】
都市気象 / 建物エネルギーモデル / 電力需給 / 太陽光発電 / 都市エネルギーマネジメント / 大阪 / 都市熱環境 / 数値モデリング
【研究成果の概要】
研究代表者らが開発した都市気象・建物エネルギー連成数値モデルについて、都市域での気象と太陽光発電を加味した電力需給の同時予測性能の実証を試みた。大阪市の15街区域で気温と地域電力需要量、加えて太陽光発電量を支配する日射量を通年計測し、それらのモデルによる再現性を検証した結果、地上気温の再現精度は米国の類似モデルを上回り良好であった。電力需要では業務街区での実需要を概ね再現出来る一方、住宅街区では40%程度の過大評価となった。日射量では晴天時実測値を誤差10%以内で再現可能な一方、曇天時には日射の過大予測が認められた。以上の検証を通じ、更なる予測精度改善に向けたモデル改良の方向性を明確化できた。
【研究代表者】