冷却原子気体における自発的対称性の破れの研究
【研究分野】原子・分子・量子エレクトロニクス
【研究キーワード】
自発的対称性の破れ / 冷却原子気体 / ボース・アインシュタイン凝縮 / 量子エレクトロニクス / 低音物性 / 物性理論 / 原子 / 低温物性
【研究成果の概要】
本研究は冷却原子気体における自発的対称性の破れに注目して研究を行った。具体的には、スピン自由度を持ったスピノールボース・アインシュタイン凝縮体(BEC)、スピン―軌道相互作用をする系、および、人工ゲージ場下で高速に回転するボース気体の系に関する研究を行った。特筆すべき成果としては、最初の系に対しては、ボゴリウボフ理論を超えるベリアエフ理論の構築に成功し、スピン2BECの相転移の基本的性質を説明した。二番目の系に対しては、スピン―軌道相互作用に起因するさまざまな種類の量子渦および渦格子を見出した。最後の系に関しては、ボソンの量子ホール効果の予言を行った。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
川口 由紀 | 東京大学 | 大学院・工学系研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2010-04-01 - 2014-03-31
【配分額】16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)