対外政策の日独比較研究
【研究分野】政治学
【研究キーワード】
対外政策 / 同盟政策 / 対外経済政策 / ODA政策 / 日独関係 / リアリズム / リベラリズム / コンストラクティビズム / 歴史認識 / パブリック・メモリー / 民主主義 / 資本主義 / ガバナンス / 日本 / ドイツ / 安全保障 / 通商 / 対米政策 / 対アジア政策 / 国際関係
【研究成果の概要】
平成10年度において、日独の研究者はそれぞれの国の国の対外政策の担当分野について日本およびドイツ国内で研究調査を行い、ドイツ・チュービンゲン大学での日独合同会議(9月21日-23日)において、報告・討論を行った。「対外政策の日独比較」を全体テーマとし、マルチラテラリズムとバイラテラリズムをキー概念として、安全保障政策、通商政策、地域統合・協力、対米政策、対アジア政策、対国連政策などの比較検討を行った。日本は日米関係というバイラテラリズムの枠組みのなかで国連外交をはじめとするマルチラテラリズムを発展させていたのに対して、ドイツではEUというマルチラテラリズムの発展によりドイツと近隣諸国とのバイラテラルな関係の改善を進展させていったパターンの違いがあるという共通の認識が得られた。
平成11年度は、日独の対外政策の比較を行うために必要とされる共通の理論的枠組みについて、リットバーガーを中心とするドイツ側の案に対して、猪口、田中明彦、田中俊郎、下斗米伸夫、大芝およびリッセがフローレンスの欧州大学研究所(リッセ教授の所属先)にてワークショップを行い、議論・修正を行った。
平成12年9月、日独シンポジウム「国際関係における日独の役割:再定義」を東京・国際文化会館において開催した。一部セッションを一般公開とし、2日間で合計120名ほどの参加者を得た。先の枠組み論文を議論した後、日独の対外政策の「アイデンティティ」、対外経済政策、武力行使、ODA政策、国連政策などをそれぞれのテーマとするセッションが開かれ、参加者全員で討論した。
【研究代表者】