フランスを中心としたエネルギー概念史の研究――ルネサンス期から古典主義時代まで
【研究分野】思想史
【研究キーワード】
エネルギー / 自然神学 / 理神論 / 唯物論 / モンペリエ医学派 / ジャコバン派 / 共和主義 / 恐怖政治 / 西洋思想史 / 科学史 / 生気論 / フランス革命 / 思想史 / 神学史
【研究成果の概要】
本研究は、従来のエネルギー概念史研究に見られる人文科学と自然科学との分断を解消することを目的としている。17世紀後半から18世紀にかけて、英仏においてエネルギーの語が自然学の分野に導入されるプロセスの相違を明確にすることで、自然に内在する力の原理をめぐる哲学的議論と接合させることができた。また、フランスで18世紀後半から18世紀初期にかけて隆盛したモンペリエ医学派の生命原理論に見られるエネルギーの語の用法と、同時代の革命家の政治演説において多用されたエネルギーの語の用法が、ともに合理では説明のつかない根源的な力を示し、そこにある種の連動性が認められることを明らかにした。
【研究代表者】
【研究協力者】 |
ロシュキヌ ステファヌ | エクス・マルセイユ大学 | 文学部 | 教授 |
ジョーム リュシアン | フランス国立科学研究センター | 名誉教授 |
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【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2015-08-28 - 2017-03-31
【配分額】2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)