宗教をめぐる政治理論の新たな課題と構想:リベラリズムとデモクラシーの再検討
【研究キーワード】
世俗化論 / 世俗主義論 / 政治と宗教 / 政教分離 / リベラリズム / デモクラシー / 西洋と非西洋 / 近代 / 世俗主義 / 宗教
【研究成果の概要】
本年度は、研究会を3回おこなうことができた。第1回研究会は、9月3日にオンラインで開催し、L.ジョーム教授(パリ政治学院)による発表とそれをめぐる活発なディスカッションをおこなった。第2回研究会は、11月28日にオンラインで開催し、研究メンバー2名(宇野、千野)が発表し、続いてディスカッションをおこなった。第3回研究会は、3月10日にオンラインで開催し、研究メンバー2名(千葉、苅部)が発表し、ディスカッションをおこなった。
さらに、ほとんどのメンバーが本プロジェクトに関係する研究を共編著および論文の形で本年度中に発表しており、プロジェクトが順調に進捗していることを示している。特筆すべき研究実績として、『思想』の「チャールズテイラー特集号」(2022年、1173号)に4名が寄稿したことが挙げられる(千葉眞「テイラーの世俗化の一断面」、宇野重規「政治哲学と『世俗化』論」、木部尚志「テイラーの世俗主義論」、高田宏史「テイラーの政治理論と実在論」)。さらに特筆すべき研究実績として、前田勉・苅部直編『日本思想史の現在と未来』(ぺりかん社、2021年)、千野貴裕「グラムシアン・モーメント」(『思想』2021年、1165号)、千葉眞「内村鑑三と無教会の信仰の型について」(『内村鑑三研究』、2021年、第54号)、T. Chino, "The Modern State and Future society: Gramsci's Two Conceptions of the 'Ethical State" (The European Legacy, vol. 27)が挙げられる。
【研究代表者】