多様性風土が貢献意識を介し価値創造に繋がるか 女性活躍推進を通じた成果主義の変革
【研究キーワード】
インクルージョン / ダイバーシティ / 多様性 / 風土 / D&I / 経営成果 / 女性活躍 / 組織変革 / トップマネジメントチーム / 女性活躍推進 / 職場風土 / 年齢の多様性 / 経歴の多様性 / 人材管理
【研究成果の概要】
本研究は、企業組織が人材の多様性をいかすことで価値創造につなげるプロセスを明らかにすることを目的としている。
令和3(2021)年度は、1)研究発表および諸外国の研究者との意見交換、2)文献レビュー、3)研究成果の統合の3つを行った。
1)については、インクルージョンの意識が個人の行動と集団レベルの成果にもたらす影響、さらにはコンテクストによってメカニズムが異なることを明らかにした。トップマネジメントチームの多様性と成果についての調査結果を、アカデミー・オブ・インターナショナルビジネス2021年次大会に(2021年6月)にて、研究発表を行った。オンラインでの学会であったため、当日には、あまり参加者との意見交換はできなかった。しかしながら、投稿時に、レビューアー3名から得た論文へのフィードバックに基づき、草稿のリバイズを行い、ジャーナルへの投稿準備を進めることができた
2)については、1990年代から現在までに発行された、国内外のインクルージョンに関する研究をレビューした。その結果、インクルージョン研究が、社会からの要請にもかかわらず停滞している現状と、その理由、今後求められていることの傾向を確認した。
3)については、2022年度中の書籍発行に向けて、出版社と調整を行った。2021年度は、書籍の2章から5章の草稿を執筆した。主に、歴史的背景、理論、フレームワーク、およびこれまでの研究で明らかになっている点、未だに解明されていない点について、また本研究の主な調査結果に照らし合わせて、示唆を執筆した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)