もう1つのグローバル化と民法学の課題──「規範空間」の統御を目指して
【研究分野】民事法学
【研究キーワード】
グローバル法 / 民法 / 規範空間 / 比較法 / 仲裁 / 投資仲裁 / グローバル化 / 法学教育
【研究成果の概要】
各国を規律する法は、情報化が進んだ結果、以前とは比べものにならない程、容易に知ることができるようになった。その結果、フォーラムショッピングの日常化現象が生じている。そこに作出されているのは、法実務家によって、資本に奉仕するべく作られた規範空間である。そこでは、各国の民法上のルールは、公序良俗に関するルール(例、代理母契約の禁止)も含めて空洞化してしまう危険性がある。このような事態に対処するため、国際公序の観念が徐々に承認されつつあり、たとえば投資仲裁においても種々の民法概念が用いられている。規範空間においては、デバイスとしての民法の汎用性がその制御に一役買っている。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)