現代社会に生きる哲学教育を構築するための理論的・実践的研究
【研究キーワード】
哲学教育 / 哲学対話 / 哲学実践 / 子どもの哲学 / 日本哲学会 / 哲学 / 教育 / 対話 / 現代社会 / 哲学プラクティス / 哲学的対話 / 初等・中等・高等教育 / 市民教育・社会教育 / 初等・中等教育 / 高等教育 / 社会教育 / 市民教育 / 対話的で深い学び
【研究成果の概要】
本研究では、哲学教育を、高等教育のみならず、初等・中等教育の現場や現代社会のさまざまな現場で活用する意義と方法とを 研究し、現代社会の課題に応えることのできる哲学教育の基盤を構築するため、以下の四つの課題を設定している。 課題1:初等・中等・高等教育において哲学教育がもちうる意義を明確にし、それに資する教育方法を開発し、その効果を明示する。 課題2:市民教育・社会教育において哲学教育がもちうる意義を明確にし、それを資する教育方法を開発し、その効果を明示する。 課題3:上記の哲学教育に必要とされる指導者の資質や能力を明らかにし、その養成方法を開発する。 課題4:哲学的対話を中心とする哲学教育と伝統的な哲学教育・研究との相互関係を明確にする。 第二年度に当たる2019年度末に新型コロナ感染が始まり、海外の実践者・研究者の招聘をはじめ、いくつかの行事を中止せざるを得ず、十全な研究ができないとの見通しから、予算を二回にわたって繰越した。研究・実践の形態を変更し、縮小せざるを得なかったが、学校、市民社会、企業での対話を中心とする哲学教育をを継続するとともに 、同種の実践例と理論的研究を調査した。日本哲学会で公開ワークショップ(2019年度対面、2020年度オンライン)を開催した。また、海外の研究・実践者(2019年度台湾・対面、2020年度カナダ・オンライン)を招聘し、子どもの哲学に関するワークショップを開催した。また、国際学会に参加し、国際研究会を開催して、海外の研究者・実践者との共同を可能な範囲で広げ深めた。さらに、当初やむを得ず開始したオンラインでの哲学教育実践を、一つの対話実践として研究課題とするに値するものと見定め、それを効果的に遂行するための方法を研究・実践した。
【研究代表者】